小田和正さん。(2012/08/26 MONSTER baSH 2012 2日目)

2012/08/27
タグ: ライブレポート 

昨日の「MONSTER baSH 2012」2日目の小田和正さんのステージについて、記録に残しておこうと思います。

まず、東日本の方はあまり馴染みがないと思いますので「MONSTER baSH」について少し。

「MONSTER baSH」(通称:モンバス)は、香川県の国営讃岐まんのう公園で毎年開催されております、中国・四国では最大のロックフェスです。なお、四国のイベンター「DUKE」が主催しております。

私は、2010年の時にPerfumeがモンバスに初出演したのと、ウチの相方が9mm好きで同じく出演していましたので、それをきっかけに初めて参戦したのですが、初めて行ったときにメインの「空海」ステージとサブの「龍神」ステージを、丘の上の芝生席から一望できる絶好のロケーションが気に入り、以降毎年参戦するようになりました。
そして、今年はついに元々目当てだったPerfumeも9mmも出演しなかったのですが、例年通り参戦した次第です。

で、1日目も本当にいいラインナップだったんですが、2日目のタイムテーブルを見て特に異彩を放っていたのが、龍神ステージのトリに入っていた「小田和正」の文字でした。

正直、なぜロックアーティストばかりのなかにぽつんと一人混じって小田和正?というのはありました。しかし、あの小田和正さんを生で見れるというので是非見てみようと思い、スタート直前に龍神ステージのスタンディングエリアど真ん中あたりに陣取ってみたわけです。

ここで、私と小田和正さんの音楽との出会いについてさかのぼってみますと。。

ウン十年前、私は中学生の頃放送部に在籍しており、機材の操作をする関係から、フォーク部の文化祭の練習に付き合うことがよくありまして。(また、その女子ばかりのフォーク部にちょっとカワイイ子がいたのです。ここだけの話)
で、その時によくフォーク部が練習で弾いていた「Yes-No」のフレーズがどうも耳に残り、貸しレコード屋でオフコースのレコードを借りて聴きだしたのが最初でした。

ただ、まあその頃は自分でライブを見に行く事などもありませんし、高校を出たころになって、ちょこちょこといくつかのアーティストを見に行くようになっても、もうすでにオフコースは解散していましたし、結局生でライブを見ることはありませんでした。

で、その後の解散後も小田和正さんはソロでヒット曲をいっぱい出していたんですけども、なんとなくもう自分の中では伝説の人というか、テレビの向こうの人という感じで、こないだ史上最年長5大ドーム公演が話題になったときも「ああ、もうだいぶ年やのに頑張るなあ」程度の認識で、自分からは生のライブを見に行くような近い感じのアーティストではなくなっておりました。

で、話は戻って開演直前。

やはりというか、隣の「空海」ステージは、次のケツメイシを待つ人々ですでに満員に近い状態。「龍神」ステージからは隣も見えますので、スタンディングエリアにいるのはケツメイシ待ちと、小田和正さん出るらしいから一度見てみようという感じの人が多そうで、正直かなりアウェーな客層でした。

私自身も、まさかここで小田和正さん見れるなんて、ぐらいの感じのわくわく感を持ちつつ、軽い感じで開演を待っておりました。

そして開演。

舞台袖からおだやかな物腰で小田和正さん登場。あ、本物だ。くらいの感想で見守ります。そして、小田さんが椅子に座ってギターを持ち、演奏開始。

「♪雨上がりの・・」

名曲「たしかなこと」の出だしのフレーズです。透き通った歌声がステージから流れた瞬間、観客の大きなどよめきが前の方からウェーブのように流れていきました。かくいう私も、あまりのキレイな歌声にびっくりし、思わず声をあげてしまいました。
(なお、この瞬間を相方が芝生席のほうで見ていたらしいのですが、そちらの周辺もこの歌声を聴いた瞬間、座っていた人はみんな立ち上がったそうです)

一瞬のどよめきのあとに静まりかえったまんのう公園に、歌声が響きわたって1曲が終わりました。会場全体から割れんばかりの拍手。最初の1フレーズで、アウェーだった空気が完全にホームになった瞬間でした。

なぜ、小田和正さんがここに?という疑問はあったのですが、その話はMCにて語られました。

要約すると、どうやら小田さんがこのイベントの主催のDUKEの社長と古くからのご友人で、その社長が今年で勇退するらしく、遊びに来いと言われ快諾した、という話でした。

で、そのご友人の社長には「今日は誰でも知ってる曲だけをやれ」と言われたとのこと(笑)そのために当日2曲ほどセットリストを変えたという話があり、会場からは笑いがおこってました。

そして、そのMCの後に流れた3曲目は、本当に誰でも知っているあの曲、「ラブ・ストーリーは突然に」でした。

やはり私たちの年代ですと、オフコースではなく「小田和正」個人を認識したのは、この曲だというのが大多数だと思います。

まさかこの曲を生で聴けるとは!という喜びに浸っていると、突然ステージを降りはじめる小田さんが視界に入りました。

え?何するの?と最初の数秒は意味がわからなかったのですが、すぐに「え?あれをここで見られるの?」ということに気づきました。ステージを降りた小田さんは、隣の空海ステージまでの間を歌いながら駆け抜けていきます。そうです。ドーム公演ばりのランニング。もうなんというか言葉が出ない感じでした。

空海ステージに着くと、最前列の観客にハイタッチをしたり、時にはマイクを向けて、一緒にサビを歌ったりと。いつの間にか、私たちの周辺も「ラブ・ストーリーは突然に」を合唱しておりました。

その後、オフコース時代の名曲「言葉にできない」が披露され、その次の曲は、震災後、福島に行ったときに書いたという「その日がくるまで」。

「♪ボクには 歌うことしか できないけれど 君が好き 君が好き それを 伝えたかったんだ 遠くから ずっと 君を 思ってる」

なんというか、歌でなんとか人を元気づけたいというキモチが詰まっていて、心にしみいる歌詞でした。

最後の曲は「今日も どこかで」。これもほとんどの人が知っている曲だと思います。
こうして、30分ほどの短いステージが終わりました。

演奏が終わり、小田さんが深々と観客に礼をして拍手に包まれたあと、舞台袖に消えていきます。

私も、なんというか言葉にできない満足感を持って、スタンディングゾーンを去ろうと振り返ってみると、たぶん大学生くらいですかね。女の子二人組が、感動のあまりか、号泣していました。それを見て、周りを見渡すと、涙を流している人が何人も。

ああ、人を楽しませる、感動させるとはこういうことなんだ。と思いつつ、やはり映像を通してでは感じられない空気感が生のライブにはあるんだなということを改めて感じました。

この日、小田さんのライブを見て涙を流した女の子も、私自身も、この機会がなければ一生小田さんのステージを生で見ることはなかったかもしれません。

そんな私たちと、小田和正さんを出会わせてくれたMONSTER baSH。本当にありがとう!

コメント(2 件)

yoshinoya ussie  -  2012/09/03 20:13:41  
カムさん>
早速のコメントありがとうございます。
なかなか、あの現場の様子を文章で表現するのは難しかったのですが、なんとか記録に残しておきたかった次第です。
実はこのエントリを書いてから小田さんファンの皆様にかなり来訪していただいているみたいで、やはり同じように過去のライブでも感動をたくさん与えてることが、根強い人気の裏付けなんだろうなと思います。
また、スキャのライブも行きましたらレポ書かせていただきますね。スキャのホールライブを見るのは初めてなので、非常に楽しみにしております。
カム  -  2012/09/02 22:58:47  
こんばんは~。SCANDAL関連でwお世話になってるカムです。早速足跡を残しに参りました(^^ゞ
小田和正さん…ボクも生で拝見したことはないのですが、凄さが伝わってくるレポですね。
アウェーでも一瞬で自分の世界に惹き込む実力…さすが、長く第一線で活躍されている方は違いますね。
基本、音楽素人wのボクでも「ラブ・ストーリーは突然に」や「言葉にできない」は知っていますから、脳内で想像しているだけでも感動しちゃいました(^^ゞ
こうしたライブ経験をすると、本当に人生の肥やしになったような気になりますよね。
多くの方に様々な感情を起こさせる…こういう方を本物というんでしょうねえ~。

コメントの投稿

※必須入力です。
※入力いただいた場合、コメント欄からリンクされます。

※必須入力です。HTMLタグは使用できません。